猫と暮らしていると、仕事やお出かけなどで留守番をしてもらうタイミングもあるでしょう。猫は1泊2日程度なら留守番できるという話も聞きますが、実際には何日くらい留守番できるのでしょうか。猫に留守番してもらう時に準備するグッズや注意点と合わせてご紹介します。

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猫の留守番は何日まで?外出前に準備しておきたいチェックリスト

猫留守番

 

猫はひとりでも留守番できる?

 

旅行などの長期でのお出かけに限らず、お仕事などで日常的に留守にする方も多いかと思います。猫はそもそもひとりで留守番できるのでしょうか。

 

◆成猫や一人遊びができる猫は留守番OK

 

特別なお世話が必要な子猫や病気の猫を除き、健康な成猫の場合はひとりでも留守番することができます。猫は基本的に単独行動をとる動物なので、飼い主さんが留守にしている間も問題なくひとりで過ごすことができます。

 

◆留守番が苦手なタイプの猫もいる

 

犬に比べて留守番を得意とする猫ですが、猫の性格や状況によっては留守番を避けた方がいいでしょう。具体的には以下のような猫です。

 

・生後2〜3か月頃までの子猫
生後2〜3か月頃までの子猫は、ミルクや離乳食などを1日に何度か分けて与える必要があります。また、まだ免疫力も十分でなく体調を崩しやすい時期でもあることから、留守番には向いていません。

 

・高齢猫、持病のある猫
高齢猫の場合や持病のある猫の場合、子猫と同様に免疫力が弱く体調を崩しやすい傾向にあります。何かがあった場合、すぐに動物病院に連れて行くなどの対処が必要なため、長時間での留守番には向いていません。また、吐き戻し防止で置き餌をできない、定期的に薬を与えなくてはいけないなどの場合もあります。

 

・誤食、誤飲癖のある猫
やわらかい布を吸ったり噛んだりする行動を「ウールサッキング」といいます。猫の中には、このような行動を繰り返し、そのまま布類を誤食してしまう子もいます。
こちらは誤食の可能性があるものを置かない、しっかりと閉まっておくことで対策できますが、留守番の際には十分な注意が必要です。

 

・寂しがりやの猫
飼い主さんが大好きで家にいる間はずっとそばについてくるようなタイプの猫の場合、飼い主さんが長時間いないと「寂しい」と感じて、留守番が大きなストレスになってしまうことが考えられます。長時間での留守番をする場合は、猫に合わせた対策が必要となります。

 

猫の留守番は何時間、何日までOK?

 

猫はもともと単独行動の動物のため、多くの猫は1日〜1泊2日程度の留守番は問題ないと考えられています。しかし、実際にどれくらいの時間留守番できるかどうかは一概に決まっているわけではありません。

 

◆留守番できる時間は猫による

 

食事やトイレの環境をしっかりと整えてあげれば、2泊3日程度の留守番なら問題ないという子もいれば、一泊でも飼い主さん不在の状態は困るといったタイプの子もいます。

 

特に好奇心旺盛な子猫は留守番中にイタズラをする可能性があるため、あまり長時間の留守番は向いていません。また、高齢猫や持病のある猫の場合も、緊急時にすぐに対処ができなくなってしまうため長時間の留守番は心配です。

 

◆まずは短時間のお留守番から試そう

 

愛猫を初めて留守番させる場合は、いきなり一泊以上などで長期間家を空けるのではなく、まずは数時間、半日といった形で様子をみるようにしましょう。
例えば、半日程度であっても部屋の中でイタズラをした形跡があるようであれば、環境を変えたり、ケージを準備したりする必要もあるかもしれません。

 

留守番に慣れてもらうといった意味でも何度か短時間での留守番を試し、愛猫に合った留守番の時間を見つけてあげましょう。

 

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◆ペットシッターやペットホテルの利用も視野に入れる

 

猫自身が留守番OKなタイプであっても、どうしても家でひとりにさせるのは心配という飼い主さんもいらっしゃるかと思います。

 

昨今では猫専用のペットシッターさんや、猫専用部屋を完備したペットホテルもありますので、3泊4日以上など長期間での留守番の際には、そういったサービスを利用してみてもいいでしょう。
特に老猫や持病のある猫をどうしても留守番させなければならない場合は、預けている間に急な体調の変化があった際すぐに対処してもらえる動物病院運営のペットホテルなどもおすすめです。

 

猫を留守番させる時に必要なグッズ

 

猫を留守番させる時には、フードや水といった必需品から、猫が退屈にならないためのグッズも必要です。

 

◆フード・水

 

留守にしている期間中に必要な量のフード、水を用意しましょう。 特に水は猫がお皿をひっくり返してしまった時を考え、部屋の何か所かに置くようにし、蒸発を防ぐため直射日光の当たらないところに設置してください。猫が使用するようであれば、自動給水機の設置もおすすめです。

 

また、2泊3日以上など長期間での留守番の場合は、自動給餌器を使ってフードの食べ過ぎを防ぐことも有効です。

 

◆複数のトイレ

 

留守番時に限らず、基本的に猫のトイレは「頭数+1個」あるといいとされています。猫によってはトイレの排泄物が片付けられていないとそこで排泄をせず、ベッドやソファーなど他の場所で粗相をしてしまうことがあるからです。

 

2泊3日以上など長期間での留守番の場合は、排泄物を自動で片付けてくれる全自動猫トイレなどの導入も検討してみてください。

 

◆おもちゃやキャットタワー

 

猫が退屈にならないよう、一人遊びができるおもちゃやキャットタワーを設置してあげましょう。キャットタワーは、留守番時に急に用意するのではなく、普段から使い慣れていて落ち着けるものがあると安心です。

 

ここで注意したいのが、留守番中は紐や小さなパーツのついたおもちゃなど猫の誤飲の可能性があるものは使用しないということです。猫が噛んで欠けてしまうような耐久性の弱いおもちゃもNG。普段以上にしっかりと安全性をチェックするようにしましょう。

 

◆ペットカメラ

 

飼い主さんが不在の間、猫がひとりで何してるか気になりますよね。部屋にペットカメラを設置することで、出先でスマートフォンなどから部屋の様子を確認することができます。愛猫が元気にしているか、何か問題が起こっていないか確認するためにも、ペットカメラを設置してみてもいいかもしれません。

 

◆エアコンなどの冷暖房機器

 

夏の暑さ対策、冬の寒さ対策として、エアコンなどの冷暖房機器は必須です。特に夏場は数時間程度での留守番でも熱中症になる危険性が高まりますので、必ず猫にとっての適温である20〜25℃前後を保つよう設定しましょう。

 

なお、電気毛布は長時間の連続使用を推奨していないものもあるので、泊まりがけでの留守番時には使用を避けた方がいいでしょう。

 

猫の留守番にケージは必要?

 

普段はケージを使わず、お部屋フリーで過ごしている猫は多いかと思います。猫を留守番させる際、ケージは必要になるのでしょうか。

 

◆子猫などイタズラの危険性がある子はケージが必要

 

子猫は成猫に比べ、好奇心旺盛で様々なものに興味を持ちがちです。誤飲や誤食の危険性も高く、留守番中にお部屋フリーにしておくことはできれば避けた方がいいでしょう。
また、多頭飼いで怪我をしている猫がいる場合や、相性が悪く大きな喧嘩になる恐れがある場合は、ケージで接触しないようにする必要もあります。

 

ケージ内で留守番させる際は、フード・水・トイレなどをケージ内に入れるようにし、ケージ内の温度が快適な温度になるよう注意しましょう。

 

◆長時間の留守番なら部屋自体を適した環境に

 

成猫で普段からケージを使用していない猫の場合、留守番時にいきなりケージ内で長時間過ごすことは大きなストレスになります。その場合はケージを利用するのではなく、部屋自体を留守番に適した状態にしてあげる必要があります。

 

猫を留守番させる時の注意点

 

愛猫に安全に過ごしてもらうためにも、留守番前にしっかりと準備をしておくようにしましょう。

 

◆誤飲や誤食の恐れがあるものは置かない

 

留守番時、猫が誤飲や誤食をする恐れがあるものは部屋に置いたままにしないようにしましょう。例えば、パーツの小さなおもちゃ、ビニール袋、人間の食べ物、ゴミ箱の中のゴミなど…。

 

また、観葉植物、ティッシュなど普段は置きっぱなしにしているものも、留守番時は発見が遅れてしまう可能性がありますので十分に注意してください。

 

◆夏場・冬場は温度管理に注意

 

夏場や冬場の留守番時に最も気を付けたいのが、室内の温度です。特に夏場は室内が高温になることも多く、猫が熱中症になったり、フードが傷む危険性もあります。

 

留守番時も猫にとっての適温である20〜25℃前後を保てるよう、エアコンなどでしっかりと温度管理してあげるようにしましょう。

 

◆お風呂場やキッチンなど危険な場所には入らせない

 

入るのがNGのお部屋に入ろうとした場合、普段ならすぐに止めることができても、留守番中はそうもいきません。

 

<留守番中に起きる可能性のある危険>
お風呂場:浴槽に張った水で溺れてしまう、洗濯機に閉じ込められてしまう、洗剤や小物を誤飲するなど
キッチン:人間の食べ物を食べてしまう、コンロに飛び乗った拍子に火をつけてしまう、包丁などで怪我をするなど

 

扉がある場合はしっかりと閉めておく、扉がない場合は侵入防止柵を設置するなど、入ってほしくない場所に侵入できないようしておくと安心です。
また、万が一侵入してしまった時のことを考え、猫が誤って溺れる危険性のないよう浴槽の水は必ず空にした状態にしておきましょう。

 

◆猫が退屈にならない工夫をする

 

留守番中に猫が退屈になってしまうと、思わぬイタズラをしてしまう可能性もあります。留守番中も愛猫に楽しく過ごしてもらうために、刺激のある環境を作ってあげましょう。

 

・おもちゃを用意する
猫が一人遊びできるおもちゃを用意してあげましょう。例えば、転がるボール型のおもちゃや、爪とぎとボールが一体型になったおもちゃなどは、留守番中も誤飲などの可能性も低く安心です。
また、多頭飼いの場合は、カシャカシャした素材のトンネル型のおもちゃを設置すると、猫同士で隠れあったり、追いかけっこしたりできるのでおすすめです。

 

・キャットタワーやキャットウォークを設置する
留守番中のストレス解消や運動不足解消、落ち着ける場所の確保として、キャットタワーやキャットウォークの設置も検討してみましょう。
なお、留守番時に急に設置しても慣れない場合があるので、お気に入りの場所になるよう普段から設置してあげるのがおすすめです。

 

・外を眺められるようにする
外を通る人やお散歩中の猫ちゃんやワンちゃん、鳥など景色が変わるので、外を見れるようにしてあげると留守番中でも退屈することなく過ごすことができます。
キャットタワーを窓際に置いたり、窓に取り付けるハンモックを設置したりするといいでしょう。
ただし、防犯面の他、猫が窓の外に出ないよう窓の開け放しは禁物。必ず窓用のロックやフェンスで脱走防止策を合わせてしてあげてください。

 

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◆万が一に備え緊急連絡先を準備する

 

あまり考えたくはないですが、飼い主さんが旅行先で事故にあったり、天候事情などで交通手段が使えなくなったりと、留守番が長期化してしまう可能性もゼロではありません。

 

泊まりがけで留守番させる場合は、万が一帰れない事情ができた際の対策として、家族や友人に家の鍵を預けておく、フードやトイレ用品の場所がわかるようにするなど事前に準備しておくと安心です。

 

◆帰ってきたらしっかりとフォロー

 

猫は何よりも普段と異なる環境を嫌います。どんなにひとりが平気そうな猫に見えても、飼い主さんが留守にしているといつもとちがう環境に多少なりともストレスを感じるものです。

 

おうちに帰ってきたら、猫の性格に合わせてしっかりとフォローしてあげるようにしましょう。例えば、甘えん坊の猫ならたくさん甘やかして構ってあげる、クールな猫ならいつも通り過ごしつつ変わった様子がないかみるなど。
また、フードや水の減り具合、トイレの状態など、健康面でのチェックもしっかりとしてあげてくださいね。

▼猫のお留守番時チェックリスト
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